2016.03.18
スタッフ & 日々のできごと、学び
設計の大西です。
三井寺(園城寺)に久しぶりに行ってきました。
6年ぶりです。
今回の目的は、国宝の勧学院客殿と光浄院客殿です。
この建築は歴史上重要な建物で、一級建築士の問題に出てきたり、
吉村順三が設計したフィラデルフィアの松風荘のモデルになったりしています。
そんなすばらしい建築を体感してみたいと思いつつ、一般公開していなかったのであきらめていましたが、
申込みをすれば特別に拝観できるようです。
ちゃんと調べないといけませんね。
勧学院客殿と光浄院客殿は初期の書院造で完全な書院造の形式ではないようです。
ちなみに書院造りは武士の住まいです。
今日の住宅建築の原型ともいえます。
案内してくれたお坊さん曰く、
慈照寺東求堂から勧学院と光浄院までの過渡期の初期書院は現存していないようです。
勧学院と光浄院は史料的価値が高い建築であるとともに、感動的な建築空間をもった建築でした。
照明のない時代の光の入り方や送り方、谷崎の陰翳礼讃の世界です。
当たり前のことですが、光には表や裏あるんだなと改めて思いました。
観賞式池泉との連続性や深い軒下の縁部分など、
自然環境が整理されており、お互いの結びつきを強く感じる建物でした。
平野住建の住宅も自然環境を取り込み、
お互いを補完するような住宅を目標にしているので、大変勉強になります。
この感覚を大切にし、設計に励みます。
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